「鬼滅の刃」ジャンプ本誌ではとうとう最終章に突入しましたね!
果たして炭治郎は禰豆子を人間に戻すことができるのか、そして、鬼舞辻無惨を倒すことができるのか。
禰豆子もそうですが、兎にも角にも鬼舞辻無惨を倒さないことには物語は終われません。
そして、鬼舞辻無惨を倒すカギとなるのは、おそらく炭治郎の”ヒノカミ神楽”でしょう。
この記事では、そのヒノカミ神楽と未だ謎の多い”日の呼吸”の関係性や、そもそも日の呼吸ってなんだろうといったことに焦点を当てて説明していきます。
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鬼滅の刃/日の呼吸とは?
日の呼吸は、別名『始まりの呼吸』とも言われており、他のすべての呼吸の原点となった呼吸。
つまり他の呼吸はすべてこの呼吸の派生であり、代々炎の呼吸を継承してきた煉獄家の書物には、最強の御技だと記されています。
では・・・
- なぜ、それほどの呼吸が普及していないのか
- なぜ炭治郎は日の呼吸が使えるのか
時系列でまとめつつ整理していきましょう。
”全集中の呼吸”は一人の天才から生まれた
日の呼吸を使えた人物はこれまで一人しかいません。
その人物は継国縁壱という戦国時代の剣士です。
彼は上弦の壱・黒死牟の双子の弟であり、その上弦の壱にすら「神々の寵愛を一身に受けて生きている」と言わしめるほど圧倒的な強さを持っていました。
その才能は凄まじく、彼は”全集中の呼吸”という鬼と戦うための技術を作り出し、呼吸の技術や剣技を他の隊士にも積極的に指導します。
しかし、彼のように”日の呼吸”を使える剣士はなかなか現れなかったため、彼は剣士に合わせた呼吸を日の呼吸から派生させて生み出し伝授しました。それが炭治郎たちの時代で基本となる五つの呼吸です。
つまり、今でこそ”恋の呼吸”や”音の呼吸”のように柱が自ら型を派生していますが、その基本となった五つの呼吸(水、炎、雷、岩、風)は、継国縁壱によって生み出されたということです。
日の呼吸は始まりの呼吸と呼ばれていましたが、オリジナルも派生も、すべてこの人物のワザだったというわけですね。・・・どれだけ天才なんだ・・・
炎の呼吸を火の呼吸と呼んではいけない
ここで少しおさらいをしましょう。
那田蜘蛛山で下弦の鬼・累をヒノカミ神楽で倒した炭治郎は、炎柱・煉獄杏寿郎の父や蟲柱・胡蝶しのぶに事情を説明。ヒノカミ神楽について情報がないかを聞きます。
そこで煉獄さんには「知らない」と言われ、しのぶさんからは、「炎(ほのお)の呼吸を火(ひ)の呼吸と言ってはいけない」という情報を得ましたね。
これは、”日(ひ)の呼吸”と”火(ひ)の呼吸”では呼び名が被ってしまうからだと推測できます。おそらく継国縁壱に炎の呼吸を教えられた先代が、彼と日の呼吸をたたえて、混同しないように言い伝えを残したのかもしれませんね。
鬼滅の刃/日の呼吸の力
いまだ詳細は不明な部分が多いですが、他よりも攻撃の威力が強い呼吸なのは間違いないでしょう。その理由は、日の呼吸を使う剣士の刀は赫く染まることにあります。
炭治郎は、上弦の鬼・半天狗との戦闘において、禰豆子の血によって”爆血刀”という形で発動し凄まじい攻撃力をもった技を繰り出しました。切られた傷口はなかなか再生せず、「灼けるように痛い」と鬼が悲痛な叫びを漏らすほどです。
この刀が赫く染まる現象は、日の呼吸特有のもののはずでしたが、上弦の壱・黒死牟と戦闘をした時透無一郎、不死川実弥、悲鳴嶼行冥は日の呼吸でないにも関わらず、刀を赫く染めることで黒死牟に多大なダメージを与えていました。
なぜ日の呼吸は知られていないのか?
ここまで強力な呼吸であれば、鬼への切り札として言い伝えが残されていてもおかしくはないでしょう。
それなのになぜ、胡蝶しのぶや煉獄杏寿郎は名前すら知らなかったのか?
その理由は単純で、鬼舞辻無惨と黒死牟が日の呼吸を知る人間を徹底的に殺していったからです。鬼への驚異となる呼吸を受け継がせないための策だったのでしょう、そのせいで日の呼吸という存在は忘れさられてしまったようです……!
鬼滅の刃/なぜ炭治郎は”日の呼吸”を使えた?
では、なぜ炭治郎は日の呼吸と同様の技を出せる”ヒノカミ神楽”を使えたのか?
ここからは、炭治郎の家系も見つつ、説明していきます。
竈門家に伝わる厄払いの神楽
炭治郎は代々炭焼きを営む竈門家の長男です。
剣士とは無縁の家系なのですが、竈門家には炭焼き以外にも受け継がれているものがあります。
それが、”厄払いの神楽”です。
厄払いの神楽とは、新年の始まりに、雪の降る山の中で一晩中かけて怪我や災いが起きないよう火の神様に舞を捧げるお祈りのこと。
炭治郎は、竈門家の長男としてこの舞いを習得していました。
この舞で大切なことが”呼吸”です。
過去の回想で炭治郎の父・炭十郎は「どれだけ動いても疲れない息の仕方がある」と炭治郎に伝えています。
この息の仕方が、”日の呼吸”と同様の呼吸ということです。
この呼吸を使い、”ヒノカミ神楽”として炭治郎は上弦を倒していますね。
鬼から隠すための策だった……?
炭治郎の祖先にあたる竈門炭吉は、継国縁壱に助けられた過去があります。
詳しい情報はありませんが、おそらく危険な目にあっているところを助けられたのでしょう。
その際、炭吉は継国縁壱が後継者がいなくて困っていたため、「あなたのことを後世に伝えます」と言っている描写がありました。
・・・
こうして呼吸法を継承し始めたわけですが、ただの炭焼き家系の竈門家が”日の呼吸”を代々受け継いでこれたのは、鬼から存在がバレずに継承できたからです。
継国縁壱がいくら剣士に日の呼吸を教えても、圧倒的な強さを持つ継国巌勝(上弦の壱・黒死牟)と鬼舞辻無惨が殺してしまう。
しかし、剣士ではない炭焼きの竈門家はバレなかった。
名前も”ヒノカミ神楽”と変え、神へと捧ぐ舞いとして伝えていたことが良かったのでしょう。
まとめ
日の呼吸は鬼、特に鬼舞辻無惨を倒すためには必須の力。
だからこそ、鬼舞辻無惨は日の呼吸の使い手を殺し、炭治郎を執拗に狙うのでしょう。
しかし、継国縁壱が過去に言っていた「道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ」というセリフから察するに、極めた者はみな日の呼吸と同様の力を発揮できるのかもしれません。(炭治郎が猗窩座を破った「透き通った世界」も同様ですね)
いずれにせよ、日の呼吸が物語の決定打になり得ることには変わりません。
長きにわたる鬼と人間の因縁に、決着がつくといいですね。