原作を読み進めていくと、徐々に鬼の大将である鬼舞辻無惨へのとどめに一歩一歩と近づいています(たぶん・・・w)。
もちろんそれは鬼殺隊の想像を超える力が発揮され、上弦の鬼たちを倒しつづけているからです。
ただしその「力」・・・そこでも不思議な力が新たに発動していることをご存じですよね。
炭治郎を中心に戦闘中現れた、謎の「痣」。
これは誰にでも出るものではない特殊なものなようです。
今回はこの痣について詳しく調べていきたいと思います。
痣についての言い伝え
産屋敷が動けなくなった今、妻であるあまねが代わりに柱合会議に参加していました。
そしてあまねの口から痣の者についての話が出てきます。
「戦国時代、鬼舞辻無惨をあと一歩というところまで追い詰めた”始まりの呼吸の剣士達”には、全員、鬼の紋様と似た痣が発現していた」
これは言い伝えとして知っている人は知っているが、柱の中でも知らない隊士もいました。
そのことについて聞かれると
- 痣が発現しないことに思い詰めてしまう者が出ること
- 曖昧な部分が多く、痣の発現は当時はそれほど重要視していなかったこと
などが語られています。
しかしそんな曖昧な伝承の中でも一つだけはっきりと残された言葉がありました。
“痣の者が一人現れると共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる”
ということは痣を発現させることで、無惨を倒す確率が高くなるということなのでしょうか?
それでは誰が痣を発現させてるのでしょうか?
誰が発現している?
先ほど痣の者が一人現れると共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる、という話がありました。
最初に発現したのは主人公・竈門炭治郎
炭治郎には額に痣があります。
が、本人曰く・・・
これは生まれつきではなく弟かを守ろうとして熱い火鉢がぶつかり、さらに同じ場所を選別試験の時に怪我をした為
と説明しています。
最初の兆しは妓夫太郎との戦いの最中、ギリギリに追い詰められて渾身の力を振り絞り刀を振るっているその瞬間、額の痣がいつもより濃く、範囲も少し広がっているようでした。
その痣は炎のようにメラメラ燃えているような紋様をしています。
次に発現したのは霞柱・時透無一郎
玉壺(上弦)との戦いで毒の針を全身に受けていた無一郎。
さらに水壺に閉じ込められ呼吸も使えず絶体絶命のピンチの中、小鉄を殺されそうになったこと、昔の記憶を取り戻したことで覚醒。
小鉄を守ろうと力を発揮した際痣が発現。雲のような紋様が額と頬に浮き出ています。
同じ時に発現したのは恋柱・甘露寺蜜璃
半天狗と交戦している際、自分に期待を寄せてくれる炭治郎たちの為に全力を出すと言って飛び出した蜜璃。
相手の怒濤の攻撃に対抗すべく、心拍数を上げ、血の巡りを早くし、強力な技を繰り出そうとしている時に痣が出現しました。
上下にハート左右に葉っぱ?のような紋様が首に浮き出ています。
上記3人が痣を出現させた者です。
・・・しかし、もう1人仲間で痣を出現させている人物、いますよね?
竈門禰豆子にも痣が
炭治郎と同時期に堕姫との戦いの中・・・怒りの頂点に達した禰豆子は全身に枝葉模様の痣を浮かび上がらせています。
その際には頭から鬼の角のようなものも生えて鬼化が進んだ状態にも見えますね。
というよりも炭治郎よりも禰豆子の方が先に痣を出現させていた…?
ということは鬼の禰豆子が模様を発現→兄妹なので共鳴しやすい・・・なおかつ条件を満たしたから炭治郎も痣を発現させることができた…?
こうして見ると、それぞれ自分に合った「呼吸」によって痣の紋様が違うような感じですね!
(禰豆子の紋様は見ただけでは何を表しているのか説明できませんが…)
発現の条件とは?
これについて、先の柱合会議にて蜜璃と無一郎が言及しました。
最初に発現した炭治郎にも確認をしているのですが・・・擬音や感覚の話ばかりでよく伝わらなかった為に不採用(笑)
次に発現した2人に説明をしてほしいと促されています。
この2人は上弦の鬼との戦いにより痣が出現しました。
蜜璃も炭治郎と同様説明が苦手で周囲に状況がうまく伝えられなかったのですが、無一郎は次のように分析しています。
- 強すぎる怒りにより感情の収拾がつかなくなったこと
- 心拍数は200を超えていた
- 体は燃えるように熱く体温は39度以上になっていた
通常の人間であればそんな状態ではふらふらでまともに立ってることもできませんが、そこが篩にかけられるところ…つまりそこで死ぬか死なないかが痣が出る者、出ない者の別れ道なのではないかという話でした。
この条件を満たすことでみんな痣が出るだろう、と…
また以前炭治郎も「身体に熱がある時の方が調子が良い」とも話をしているので、無一郎の説明とも合致しますね。
余談ですが、筆者はついこの間、インフルエンザでダウンしておりました。
病院にいってすぐ測った体温は39.6でして・・・・あんなフラッフラ状態で高速な動きなんて、できるわけねーなと思いました(笑)
無一郎は以前にも・・・?
そしてこれは私の憶測なのですが、無一郎はすでに昔、痣を発現していたのではないか疑惑があります。
無一郎の過去では兄を傷つけられた際、我を忘れるくらい膨れ上がる怒りで鬼と戦っていました。
もしこのとき上記の条件が合えばすでに痣が出ていそうなものですね。(しかしまだこのときは呼吸をしっかり扱えないし、そんな描写もないので私の憶測にすぎないのですが…)
参考・・・時透無一郎の覚醒の謎/あの小悪魔的な性格はどこからきたの?
痣が出るとどうなる?
痣が出た隊士と戦った鬼や痣について説明したあまねが言っていましたが「鬼の紋様に似た痣」が現れています。
鬼たちは常に痣が出現しているわけではなく、強い力を発揮しようとすると痣が現れていますね。
痣が現れると、その間は「鬼と同等の力」が出せるのではないかと思います。
少なくとも全員満身創痍時に発現しているので、やはり死ぬか死なないかの瀬戸際になってものすごい力を出したということになりますね。
それは一時的に痛みを感じなくしたり、人間ではありえないような力を出したり、鬼の攻撃スピードについて行ったり、回復が尋常じゃない早さで行われたり…
また通常の力では首を切ることができなかった鬼に対しても刃が通るようになるなど効果も出ているようです。
発現とリスクの予想
しかし、強い力には必ず跳ね返りがあります。
痣が出現した後はしばらく動けなくなったり、痣の効果が切れるや否急激に身体が痛むなど。
これだけならしばらく休養すれば回復するでしょう。
ですが、今まで倒せなかった鬼舞辻すら倒せてしまうかもしれないようなそんなすごい力になんのリスクもないとは考えにくいです。
しかもあまねは柱合会議の際に「痣が発現した方はどなたも例外なく……」という意味深な発言を残しているのです。
そこで、考えられるリスクを推測してみました。
推測1:痣の発現者はすべて鬼になる?
一番考えられるものではないかと思います。元々は鬼の紋様なので…。
ある一定までは普通の人間としていられるが、時期を過ぎると鬼化してしまうというリスクもあるかもしれません。
推測2:痣の発現者はすべて命を落とす?
これもあり得ない力を得たときの代償としては一般的なものでしょう。
強すぎる力の代わりに生命を使う。
つまり痣の力を使えば使うほど死に向かうというリスクです。
痣の出現条件も結構生命に関わることですので、ありえなくはない話ではないでしょうか?
推測3:痣の発現者はすべての力を失う?
痣の力で一時的に強くなる代わりに使うたびに鬼を滅殺する力、すなわち呼吸を使えなくなるという考えです。
ですがこれは一番可能性が低いかもしれないですね。
鬼舞辻が消えれば鬼は全員消滅することが分かっているので、そうなれば鬼を滅殺する力なんてなくなっても別に不便にはなりません。
まとめ
痣のリスクはこれ以外にも違うリスクがあるような気がします。
その理由としては仮に死や鬼化を宣告された割にはそこまで重たい雰囲気にはなっていないこと。(鬼舞辻を倒すならそれでも致し方ないと気を律しているのであれば別ですが…)蜜璃自身や蜜璃大好き小芭内がそこまで動揺していないということは違う条件なのではないかとも考えています。
奥が深いですね…私の推測を遙かに上回るようなどんでん返しを期待したいです!!