アニメ・鬼滅の刃 第三期 「刀鍛冶の里編」制作決定!!!!
三毛猫

鬼滅の刃のキャラクター

鬼滅の刃/無惨と珠世の関係…美しすぎる医者の煮えたぎる憎悪とは

人を喰らう鬼と、鬼から人を助けるために戦う鬼殺隊との戦いが繰り広げられる『鬼滅の刃』。

宿敵である鬼舞辻を倒す以外に、主人公の妹・禰豆子を鬼から人間へ戻すことも物語のキーポイントとなっております。

前例のない鬼を人へ戻す方法を求め、炭治郎は鬼殺隊に入り手掛かりを探します。
その最中、炭治郎の一番の協力者ともいうべき人物と出会いますよね。

鬼であり医師をしているという美しき鬼、珠世と名乗る女性は一体どんな人物なんでしょう?

また鬼である彼女は、鬼の始祖である鬼舞辻無惨とはどんな関係で、二人の間に一体何があったのでしょうか?

珠世…鬼舞辻と敵対する唯一の鬼

珠世が初登場するのは、炭治郎が任務に向う途中に立ち寄った夜の浅草。

浅草の人混みの中に妹禰豆子を鬼にした仇、鬼舞辻と遭遇した炭治郎でしたが、鬼舞辻は自分から注意を逸らす為に通行人を鬼へと変えてしまい騒ぎに紛れて逃げてしまいます。

鬼になってしまった人に食人行動をさせまいと抑え込む炭治郎を、人目から庇うように血鬼術で助けたのが珠世でした。

きわめて異質の鬼

彼女は竈門兄妹を自分の診療所に招き、そこで自分は鬼であるが鬼舞辻と敵対関係にあるということを明かします。
鬼特有の食人衝動はほぼなく、医師である立場を利用して金銭的に余裕のない人から輸血と称して血を買い、その血で飢餓を抑えています。

少量の血で済むよう自ら体を弄り今の体質を得たと彼女は説明しており、それだけでなく二百年かけて連れである愈子郎を鬼へと変質させたと言い、鬼舞辻以外で初めて鬼を増やすことに成功している人物でした。

この点だけ見ても珠世は他の鬼と違い、鬼としては異質で特異な存在でしょう。

炭治郎たちと協力関係に

初めて話の通じる鬼と出会えた炭治郎は「鬼を人間に戻すことは可能か」と珠世に問います。
これに珠世は「鬼を人に戻すことは可能である」と答え、その方法を確立する為に、炭治郎へ治療薬の開発の協力をしてほしいと申し出ます。

これにより炭治郎は治療薬の為に十二鬼月の血を回収し、禰豆子の血と共に珠世は治療薬開発の研究をするという協力関係ができました。

竈門兄妹に一筋の希望の光を示しつつ、珠世も鬼となった者を「人」と呼ぶ炭治郎と、自分と愈子郎を人間と認識し接してくれた禰豆子に好感と心が救われていたようでした。

珠世の涙

珠世の涙

暗示により禰豆子が珠世を母と思って抱きしめる行動に、珠世が言葉を詰まらせながらも「ありがとう」と礼を言うシーンは涙を誘うものがあります。
鬼であるはずの自分が人間として見られたのが、鬼になって苦しんでいた珠世にとって嬉しい反応だったのでしょう。

表現、演出が綺麗!珠世の血鬼術

鬼である以上、珠世にも鬼特有の能力『血鬼術』があります。
珠世が使う術の殆どが“人を惑わす”といういわゆる幻惑系の能力で、炭治郎を助けるときに披露した能力も血鬼術でした。

珠世の血鬼術は『惑血』という名で、自分の血を媒介に血の匂いが及ぶ範囲であれば無差別に能力を発揮します。

珠世の血鬼術「視覚夢幻の香」

アニメ化され血鬼術を使うシーンは、綺麗な流れ漂う花々が辺りを包み、まるで着物の美しい模様がそのまま現実に流れ出たような演出で目を奪われます。

「惑血」

「視覚夢幻の香」

炭治郎を助けるために発動させたのが『視覚夢幻の香』という術で、匂いを嗅いだ者の視覚に不思議な紋様が現れ身動きをとれなくする力があります。

先にあった花の演出が不思議な紋様であり、これにより炭治郎を捕えようとしていた警官の目を欺き逃げることができたのです。

珠世の血鬼術「白日の魔香」

「白日の魔香」

「白日の魔香」

もう一つ鬼舞辻の放った刺客を退けるために発動させたのが『白日の魔香』という術で、これはいわば自白剤のようなもの。
匂いを嗅がせることにより脳の機能を低下させ、虚偽を述べたり秘密を守ることをできなくさせます。

朱紗丸にこの術を使うことにより、鬼舞辻のことを喋らせることにより鬼にかけられた鬼舞辻の呪いを発動させ朱紗丸を倒すことに成功しました。

珠世の血鬼術の欠点

しかし珠世の血鬼術には欠点があり、匂いを嗅がせることで発動されるので、強い風が吹くなどの匂いが消えてしまう状況では術が発動されず、白日の魔香に至ってはその匂いが人体にかなり有害なので使いどころが限定されてしまうことがあります。

欠点があったとしても能力としては非常に厄介で、力の弱い鬼であれば自滅に追い込め、人間相手であれば自分の姿を認識させることなく退けられるので、自分の能力の長短を理解して戦術を組み立てる珠世はさすがとしか言いようがありません。

自白は第三の鬼殺手段

ちなみに余談とはなりますが・・・珠世が朱紗丸を倒す為に突いた鬼舞辻の呪い。
それは「鬼舞辻の名前などについて、しゃべってはいけない」ことでした。

れを「鬼に自白させること」が「日に照らすこと」や「日輪刀で頸を落とす」以外の第三の鬼滅方法であり、この呪いは禁足事項が多すぎる上ほとんどの鬼が呪いの詳細を知らないそうです。

珠世は鬼なのでこの呪いについて理解してることでアドバンテージがあり、鬼は闘争心が勝ち知性が低い個体が多いので、これは彼女の能力的にもかなり有利な要素として働います。

もしこの呪いについて鬼殺隊が詳細を知っていたら、対鬼との戦いが今まで以上に有利になるのでは…?

禁足事項も多いらしいですが、鬼舞辻の秘密をしゃべる以外にどんな事柄が呪いとして引っ掛かるのでしょう?
こと細かに決めているのであれば、作中珠世が鬼舞辻を『臆病者』と言っていましたが、本当に臆病者と言われても仕方ないような…。

珠世と鬼殺隊。鬼殺対象ではなく協力者として…

珠世も鬼舞辻により鬼へとなった訳ですが彼女は鬼舞辻と袂を別っており、全ての鬼にかけられている鬼舞辻の呪いを自力で解除(恐らく自分で体を弄ったことにより)に成功しています。

鬼舞辻についても一定以上の情報を有しているため本人からも強く警戒されており、多くの鬼に“逃れ者”と呼ばれ捕縛対象となっています。

鬼殺隊当主・産屋敷と旧知の関係

鬼である以上鬼殺隊から討伐対象として狙われてもおかしくはないのですが、鬼殺隊をまとめる産屋敷の当主・耀哉と交流を持っているようで鬼殺対象とはされていないようです。

その証拠に炭治郎が産屋敷邸で初めて耀哉と対面した際、

珠世さんによろしく

との言葉を残していることから、何らかのタイミングで珠世の存在を知り、事情を知ったうえで彼女の存在を静観していたようでした。

最終決戦をまえに協力関係へ、「人間化」薬を開発

後に禰豆子が日光を克服したのを機に、鬼舞辻との戦いがいよいよ迫っているのを感じた産屋敷から総力戦に備え協力体制を整える為に、鎹烏を通じて鬼殺隊の本部に招かれます(コミックス15巻)。

以降は本部にて鬼を人に戻す治療薬の研究を進めていたようで、ついに薬は完成。

産屋敷が命と引き換えに作った千載一遇の好機を利用して鬼舞辻に「人間化」薬を投与しています(コミックス16巻)。

作中では鬼殺隊員との交流はありませんでしたが、治療薬の完成により間違いなく対鬼との戦いに有効な手段となってくると思われるので、今後の為にと薬のレシピを書き留め薬学に精通する蝶屋敷の誰かに託されている可能性もあるなと考察できます。

珠世自身が鬼舞辻を倒したあとに治療薬を作れればいいのですが、総力戦ともなると自分も無事で済むかはわかりません。
鬼になり苦しむ人を助けたいと思っているであろう聡い彼女ならば、万が一を考えて薬のことを記述して鬼殺隊に預けているのでは…?

命を懸けた戦いともなると不測の事態は大いにありえますから、珠世が何も備えていないとは考えにくいです。
治療薬の開発を通して、鬼殺隊にもあるていど友好的な関係が築けていたら、今後の互いの活動にもいい影響が生まれそうですね。

珠世が鬼舞辻と決別した理由とは…?

立場は違えど鬼殺隊と同じように鬼や鬼の始祖である鬼舞辻を憎み倒すことを目的としている珠世ですが、鬼舞辻の手により鬼となったであろう彼女が何故鬼と仇として敵意を向けるようになったのでしょう。

その真実が本編の中で語られていました。

鬼殺隊本部に鬼舞辻が襲来し、産屋敷を亡き者にしようという時、耀哉が作り出した好機に珠世は完成したばかりの『人間化薬』を投与します。鬼舞辻に対し珠世はそれまで胸に秘めていた想いを鬼舞辻にぶつけます。

病で死にたくないと言ったのは!!子供が大人になるのを見届けたかったからだ…!!

珠世の過去(※ネタバレあり)

珠世には夫と子供がいました。

ですが当時まだ人間だった珠世は病に侵されており、余命幾許もなくこのままだと子供よりも先に亡くなってしまうという状況に立たされていました。

一人の母親として、せめて子供の成長を見届けたい。
子を持つ親ならば思うであろうせめてもの願い。

そこへ現れたのが鬼舞辻です。

鬼舞辻の誘いに乗り鬼になった珠世。
食人行動を自分で抑制できなかったのか、結果的に最愛の夫と子供を喰い殺してしまいます。

その後「呪い」の強制力で鬼舞辻と行動を共にする間・・・珠世は多くの人間を殺し、ずっとそのことを悔いていたようでした。

「呪い」を解いて決別できたきっかけ

珠世を突き動かす覚悟

最終決戦を前に明らかになった事実に、なんと悲しい過去だろうと感想を抱く読者も多かったのではないでしょうか。

子を思う親の心はいつの時代も同じであり、たった一つの願いを叶える為に甘い誘いに乗ってしまった珠世。
鬼となった人間が真っ先に身内を喰ってしまうケースは、それまで登場した鬼たちの中でも多いことでした。

鬼になりたての彼女もやはり鬼の本能には抗えず、理性のない鬼となり家族を手にかけてしまったという現実に自暴自棄になってしまうのは仕方のないことだと思います。

永い時を生きた珠世はいつしか鬼舞辻の呪いを自力で解除し、理性を取り戻すことができた時に己のしたことを悔い改めるために鬼舞辻と決別。

鬼でありながら医療の道へ進み、それまであり得なかった鬼を人へ戻すことを模索しました。

並々ならぬ覚悟であり、最悪その先に死が待っていようとも自分以上の悲劇を生ませまいと決意し行動していたのかもしれません。

炭治郎の存在は救いの光明

そう考えると竈門兄妹に出会えたことは、炭治郎だけではなく珠世にとっても希望の光だったでしょう。
鬼化した者も「人」とよぶやさしさ、妹を救いたい純粋な気持ちと強い動機。
禰豆子も珠世と愈史郎を同じ家族のように接してくれる…

竈門兄妹と協力することは、彼女としても硬直した鬼舞辻との戦局を変えることにつながりました。

戦国時代には存命だったと考えると、珠世はすでに400年は生きていることになります。
愈子郎を鬼にするまでにも200年、永い時を経ての希望に珠世も諦めずに大正まで生きてきた珠世はとても強い女性だと個人的には思います。

その道のりは、ひたすらに孤独だったはずですから…。

母は強しとはよく言いますが、強いどころか心を押しつぶされてもおかしくない過去に、それでも立ち続け戦う珠世はなんと強い女性だろうと思いました。

珠世は意外とセレブだった?

紅茶

pixel2013 / Pixabay

悲しい過去を背負う珠世ですが、大正コソコソ噂話では彼女の好きなものとして『読書と紅茶』と書かれています。

歴史的な話になりますが、日本に紅茶が輸入されるようになったのが明治時代。

銘柄としてはセイロン紅茶になるそうですが、外国産のブランド紅茶として売られたのが始まりだそうです。

ですが日本人ならわかると思いますが、昔から日本でお茶というと圧倒的に緑茶!!

なので日本人にとって当時紅茶は珍品扱いでなかなか一般には定着せず、淹れ方や飲み方も啓蒙されていなかったそうなので紅茶を飲むのは海外生活経験のある一部裕福な家庭の人だけでした。

また一般でようやく飲まれるようになったのも昭和初期で、それでも紅茶は高価な品物だったので、「来客時のおもてなし用」として飲まれる程度。

ならば大正時代でも紅茶は高価で比較的珍しいハイカラな飲み物ということに…それが好きだという珠世は、ちょっとモダンな女性だったのかもしれません。

長命だったからこそ、紅茶は刺激的で嗜好品としてちょうど良かったのでしょうか?ハイカラさんですね。

まとめ

『鬼滅の刃』に登場する人物たちには、それぞれが何かしらの過去を抱え重厚な人間像として描かれています。

メインの主人公勢だけでなく、それ以外の人たちや鬼にまで様々な理由がありました。

今回の珠世も壮絶な過去に胸を打たれるものがありました。

創作の物語といえど、自分も同じような立場であったならば彼女と同じように振舞えるだろうか・・・?と。

沢山の葛藤がありゴールの見えない道を進み続けた珠世の姿は、女性として尊敬でき本当に強い人物です。

今後珠世が開発した鬼の治療薬もどのように物語に影響してくるのでしょうか?

\アニメ見まくるならこれで決まり!/

アニメ見放題!「dアニメストア」

ドコモが運営する、アニメ専門のオンデマンドサービス「dアニメストア」。

  • 初回登録31日間は無料!
  • 声優や2.5次元などファン感激の濃厚な映像も
  • スマホやタブレットにダウンロードできる
  • ドコモ以外のキャリアでも利用可能
  • 無料期間後も業界最安値(月額税抜400円)
blank

-鬼滅の刃のキャラクター
-, , ,