あなたは、鬼滅の刃の女性キャラで誰が好きですか?
- マスコットキャラ的立ち位置の禰豆子、
- 炭治郎の嫁ポジションを争うカナヲとアオイ。
他にも
- しのぶと甘露寺蜜璃、
- 大人の色気を漂わせる珠世
もいます。
その中でも、私は上弦の陸・梅は彼女たちに負けない魅力を持っていると思っています。
容姿が美しいのはもちろんですが、それ以上に彼女の生い立ちを知ってしまうと、好きにならざるを得ません。
わがままで冷酷な鬼ですが、それ以上の魅力を彼女はもっています。
なぜ彼女はあんな性格なのか?鬼になる前はどんな生活をしていたのか?
そういった背景から見えてくる彼女の魅力を全力でお伝えします。
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上弦の陸・堕姫(=梅)とは?
鬼舞辻無惨の配下の中で最も位の高い十二鬼月の一人。
兄・妓夫太郎と二人で一人の鬼であり、堕姫(だき)はどちらかと言うと兄のサポート役。
堕姫は、吉原遊廓の京極屋(きょうごくや)の花魁(おいらん)として名を馳せています。
誰もが振り向く美貌の持ち主で、京極屋を有名にしたのは彼女の功績が大きいといえます。
しかし、その見た目とは裏腹に中身は本当に極悪。
自分中心でしか物事を考えず、癪に障る人間には暴力や虐めを繰り返し、怪我人・足抜け・自殺者を多数出しています。
美しいものしか目がない
堕姫は美しさにかける執着が人一倍強く、食べる人間も必ず”美しい人間”であることに拘っています。
その美への拘りのせいか、不細工や年寄りに対しては侮蔑の感情を向けていて…。
調査のために女装をした善逸や京極屋の女将に対して、かなり蔑んだ表情を浮かべていました。
善逸、不細工あつかい…( ;∀;)
戦い方
堕姫の血鬼術は『帯』を自由に扱う能力。
その帯は強靭な刃物のように鋭く硬い、そしてよほど鋭い剣撃でなければ切れないほど柔らかくしなやかです。
硬さもけっこうなもので、炭治郎の剣をいなし、致命傷を負わせるほどの威力があり、ヒノカミ神楽ですら切れないほど。
その他にも、帯の中に人間を取り込んで保存することも。
また、切り離した帯には自我があり、単独で隊士を相手にすることも可能…ってどんだけ~~!
主人である堕姫からの命令をいつでも受けられることから、戦闘においての判断も的確。
この能力を使って、堕姫は地下に美しい人間を大量に閉じ込め食糧にしていました。
吉原遊廓に潜入した音柱・宇髄天元の嫁三人のうち二人は帯に閉じ込められ、もう一人は帯を監視のために使い、いつでも始末できる環境を整えていた。
血鬼術・八重帯切り(やえおびぎり)
大量の帯を交差させることで、相手の逃げ場をなくした状態で攻撃をする技。
実力のない隊士であれば、帯を切ることができずに倒されるでしょう。
兄妹ならではの特殊体質
堕姫と妓夫太郎を倒すには、二人同時に頚を切らないといけないという特殊な体質がある。
その条件と二人の連携によって、炭治郎たちを幾度となく追い詰めますが、最後は彼らの底力によって同時に頚を切られて敗れてしまいます。
敗れた二人は体が崩れゆく中、敗因をお互いになすりつけるように罵り合う。
そして、その勢いで梅は心にもないことを妓夫太郎に言ってしまう。
「アンタみたいに醜い奴がアタシの兄妹なわけないわ!」
妓夫太郎もその言葉につられ、
「お前さえいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた」と非情な言葉を浴びせて、梅は泣き出す。
それでも消える直前には、「死にたくないよぉ」と最後まで兄に頼りながら塵となってしまった……。
それでも私が”梅”を好きな理由
ここまで堕姫の性格と戦い方について説明しましたが、おそらく堕姫に対して良い印象は持たないでしょう。
あるいは、「よくいる敵キャラだな」と思っているかもしれません。
しかし、堕姫の魅力は他にあります。
それを知らずに彼女の評価を下すことはできない。
もしよろしければ、彼女の過去・死に様を見た後にもう一度考え直してほしいです。
彼女の名前・”梅”の由来がひどい……
そもそも堕姫という名前は、鬼舞辻無惨によって付けられた名前です。
堕姫の人間だった頃の名前は、梅。
一見、可愛らしい名前に感じますが、そんなことはない。この名前は、母親の病名から名付けられたからです。
””梅毒”をご存知でしょうか?
性行為感染症の一つで、江戸時代などはこの病気が蔓延し、特に遊女のほとんどは感染していたと言われています。
二人の母親もこの病で亡くなりました。
あまりにも非情な罰
遊郭の最下層に生まれ、兄・妓夫太郎と共に過ごしていた梅は、年端もいかないころから大人がたじろぐほどきれいな顔をしていました。
しかし、妓夫太郎が十三歳のとき、梅は客の侍に傷を負わせた報復にあい、縛り上げられた状態で生きたまま焼かれます。
ずっと兄と助け合って生きてきた
鬼になるまで、妓夫太郎と梅はずっと一緒に生きてきました。
雪が降って寒い日も、食糧にありつけずお腹が空いていた時も、梅は兄を頼りにしてきました。
兄も妹を守るために、ありったけの優しさを与えていました。
とてもわがままですぐに泣いて兄に頼るところも、そうやって育ち、かつ精神年齢が鬼になった十歳前後で止まっていることを考えれば納得がいきます。
戦闘の序盤で堕姫が言っていました。
「鬼は老いない」
「食うために金も必要ない」
「病気にならない」
「死なない」
「何も失わない」(コミックス10巻・第81話より引用)
この言葉は、かつての理不尽に対しての怒りと悲しみが混じったものだったのでしょう。
梅に残されたものは、兄というかけがえのない存在だけ。
人間ではダメだったけど、鬼であれば失わずにすむ。
どこまでも悲しい因果です……。
あったかもしれない未来
妓夫太郎いわく、梅は環境に染まりやすい素直な性格です。
取り立て屋として生きてきた自分が、「奪われる前に奪え」なんて教えて育てたために乱暴な性格になってしまったとのこと。
いい店にいたら真っ当な花魁に、普通の親元に生まれていたなら普通の娘に、良家に生まれていたなら上品な娘になっていたんじゃないか…。
自分があんな教育をしなければ、もっと明るい未来が待っていたんじゃないか?
それが兄の唯一の心残りだったようです。
兄妹の絆と最期
炭治郎たちに敗れ、二人は地獄の一歩手前の空間にいます。
相変わらず駄々をこねて兄を頼る梅、「ここは嫌い、はやく出たい」そうせがむ梅の容姿は、人間だった頃に戻っていました。
その姿を見た妓夫太郎は、ついてくるなと突き放す。
妹だけでも明るい方向へ行かせようとする兄の背にしがみついて泣きじゃくる。
「離れない!絶対離れないんだから!」
「ずっと一緒にいるんだから!」
「何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」
(コミックス11巻・第97話より引用)
その言葉を受けて、昔交わした約束を妓夫太郎は思い出す。
鬼となる前、ある雪の降る日に兄妹でうずくまり、”ずっと一緒にいる”という約束をしたことを…。
そうして、泣きじゃくる梅を背負ったまま二人は地獄に落ちていった。
まとめ
二人がしてきたことは決して許されることではない。けど、二人の”兄妹の絆”は本物だった。
そこは否定できない真実でしょう。
環境が違えば、炭治郎と禰豆子も同じように育っていたかもしれない。
ただただ妓夫太郎と梅は運が良くなかった……。
頚を同時に切らないと倒せないという体質も、お互いを失いたくないという思いから生まれたのでしょうね。
妹の罪まで背負って地獄に行こうとする兄と、兄から離れない妹。
最後の最後に、「兄妹っていいな」と思わされました。