炭治郎の妹・禰豆子は鬼舞辻に襲われた竈門一家の中で、唯一の生き残りです。
わたしはアニメから「鬼滅の刃」にハマった人間ですが、最初に見ていた当時から
- 「どうして鬼舞辻は竈門一家を襲ったのか?」
- 「一家惨殺した鬼舞辻は、禰豆子をわざと見逃した?」
- 「どうして鬼化した禰豆子は兄や鱗滝さんの命令を守って、人を襲わないのか?」
- 「鬼化したのに鬼舞辻の呪いを自力で解いたのはどうやって?」
などいろいろな疑問がわいていました。
そしてハマりにハマって本誌最新話まで追っているのですが…やっぱり重要な点がいまだ謎なのですよ…。
最終決戦まで進んでいるのに、まだまだ謎が残っているのです。
人間を襲い、食らう鬼である禰豆子。
彼女はなぜ生き残ることができたのか?
他の家族は殺されたのに、禰豆子だけが生き残ったのかを、説明を交えながら考察していきますよ。
禰豆子のプロフィールおさらい
竈門禰豆子(CV:鬼頭明里)
竈門家6人兄弟の長女で主人公:炭治郎の妹。
自分の着物よりも弟妹の食事を気にするなど家族思いの優しい性格の少女。
ただ優しいだけでなく、兄に似て我が身を省みない面も。
鬼化後・・・
感情が希薄になり竹製の口枷が付いていることもあって喋ることもままならず、瞳は常時濁ったまま。
通常の鬼が人間を食べて活力を得ているところを、睡眠で代替しているらしい。
肉体の再生速度は通常の鬼よりも鈍いが、鬼化の進行が進めば上弦の鬼である陸(堕姫)をも上回ります。
那田蜘蛛山の戦闘にて血気術に目覚め、炭治郎のピンチを救いました。
刀鍛冶の里編の上弦の鬼との死闘の末に、太陽を克服、片言ながらも言葉を話せる様に…。
最終決戦、無限城編では直前に匿われていたが…
禰豆子が他の鬼と違う点
- 精神退行
- 人間を食わない
- 人間を守り、鬼を攻撃する
- 睡眠で体を変化させている
- 回復力が他の鬼より鈍い
- 太陽を克服
という点が挙げられます。
鬼舞辻無惨の手から逃れて自らの手で呪いを解きます…珠世に次ぐ、鬼舞辻の誤算であり、嬉しい知らせでもありました。
鬼とは元来、太陽の下に出ると灰になる、人肉を喰らわないと力がつかないというもので、
千年以上生きた鬼の祖であり、首領である鬼舞辻ですら太陽を克服することはできていません。
禰豆子を鬼にした張本人
鬼舞辻無惨(CV:関俊彦)
千年以上前、一番最初に鬼になった原種で首領。
自身の血を与えることで鬼に変えることができる。
さらに血を分け与えられた鬼は、その力が増強される。
この能力を持つのは鬼舞辻ただ一人(とされる)。
それゆえに、竈門家を襲ったのも鬼舞辻ではないかと予想される。
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鬼を造れるのは鬼舞辻だけ?
ただ・・・
- 珠世が二百年かけて一人だけ鬼にした愈史郎がいること
- 上弦の弐・童麿が上弦の陸・(堕鬼)を鬼にした張本人であること
- 我妻善逸の兄弟子、獪岳を上弦の壱が鬼にしたりしたこと
などなど例外も見られるので、鬼舞辻から大量の血をもらっている上弦相当の鬼たちには、血気術の他に人間を鬼にする能力が備わっているかもしれません。
ということで、禰豆子を含む竈門一家を襲ったのは、鬼舞辻ではない可能性もありますね。
しかし、鬼舞辻は配下を信用していないのか…
「呪い」というものを鬼につけており、鬼舞辻の名前だけでも口にしてしまうと、その身が滅びるという。とても恐ろしいものである。
禰豆子の人間化を手助けする鬼
珠世(CV:坂本真綾)
鬼舞辻によって鬼に変えられた女性。
人の心を取り戻し、医師として人を助け、鬼舞辻の滅殺を望む特異な鬼。
自身で鬼舞辻の施した呪いを解き、人間を食わずして血液のみで飢餓状態を抑えられる様に体質を変化させることに成功しました。
炭治郎と浅草にて出会い、妹の禰豆子を人間に戻す術を見出すために協力関係を結びます。
鬼舞辻にとって珠世は呪いを確実に安全な方法で解呪できる厄介者であるために、殺害対象とみなされています。
禰豆子にかけられた暗示
兄・炭治郎の師である鱗滝左近次が、2年間眠り続けた禰豆子に暗示をかける。
「人間は皆家族であり、家族を守り、家族を傷つける鬼を許すな」
気休めといったその暗示は成功しており、人間を家族の誰かとしてみていて、度々人間を愛しそうに撫でたり、抱きしめたりしています。
浅草で出会った鬼である珠世や愈史郎も「家族」と判断しているため、暗示とはいえ強制力はなく、しっかりと禰豆子の意思が働いているのが目に見えてわかる感動的なシーンですよね。
ただ、血に対する欲求は強く残っていて、那田蜘蛛山後の柱合会議の時、風柱:不死川実弥の血に強く反応していたが、意思を強く持って無理やり抑え込むことがありました。
また、遊郭編で鬼化が進んでしまい、自我を保てなくなったことも。
なのに人間を食らわずにいるのは・・・結論として、暴走しても止めてくれる人が常に周りにいるから。
禰豆子は周りを守り、常に守られているわけですね。
ギリギリのところで。
禰豆子が鬼にされた理由は謎が多い
町に炭を売りに出ていた炭治郎はもちろんのこと、鬼にとなって生きながらえた禰豆子。
悲惨な状況の中、六太をかばう様に外に倒れていた禰豆子。襲撃されて、逃げようと思ったに違いありません。
末っ子である六太をまず逃がそうと動いたはずです。
しかし人間と鬼…。速さも強さも段違い。
結局は逃げられず、家族ともども惨殺。
ではなぜ、彼女だけ鬼になったのでしょうか?
なぜ彼女だけ生き延びた?不思議①鬼舞辻は人食いのためにきた?
冨岡の発言から、「傷口から鬼の血が入り込んだ」ことがわかっています。
もし鬼舞辻直々に竈門家に来ていたとして、禰豆子だけにわざわざ血を分ける様なことをするでしょうか?
食事目的で来ているのだとしたらありえません。家族の死体も食べられず、そのままでしたよね。
なぜ彼女だけ生き延びた?不思議②鬼舞辻の血が入った経緯
鬼舞辻が傷つけられて、返り血が重症の禰豆子にかかった可能性はある…?
いえ、最強である鬼舞辻がただの人間相手に怪我をする様なこともないでしょう。
上弦の鬼並の強さを持つ鬼化禰豆子は、きっと鬼舞辻の血も多い量を摂取されているはず。
それだけの怪我を竈門家の誰かがつけられるわけがありません。
でも、もしかしたら、禰豆子が鬼舞辻にそれだけの怪我を負わせることができたのかも?
あるいは次男の竹雄が炭治郎の様に斧で切り込んだのかもしれません。
なぜ彼女だけ生き延びた?不思議③謎の行動をする鬼舞辻のアホっぷり
鬼舞辻が活動する最大の目的は「太陽の克服」であり、
- 不老不死薬の原材料・「青い彼岸花」をさがす
- 太陽を克服する鬼を造り、食べる
ことでそれが叶うようです。
そのため「増やしたくもない鬼を増やし続け」たとコミックス15巻で述べています。
ということで、鬼舞辻が食事目的ではなく、鬼を増やすために竈門家に出向いたのだとしたら、純粋に鬼舞辻の血に禰豆子だけが順応した結果となります。
ただ、鬼を増やすために出向いたのに、人里離れた山奥に住む竈門家を襲った理由がいまいち理解できません。
町なら一人鬼にしただけで、町の人たちを食い、すぐ力をつけられるから。
現に、浅草で炭治郎が鬼舞辻と邂逅した時に一人鬼にしたが、人間をすぐに食らおうとしています。
(単に炭治郎の存在が邪魔であった行動であるだろうが、炭治郎と珠世がいたので結果として誰も殺すことなく匿うことに成功した。)
そう思うと実に非合理的で非効率的な行動だと言えませんか?
考えれば考えるほど謎は深まるばかり。
何かしらのアクションがないと、きっと禰豆子は鬼にならずに事切れていたに違いありません。
それは禰豆子が完全に人間に戻り、記憶を取り戻した暁には、真相が解明されるかもしれませんね。
禰豆子が生き残った理由
禰豆子が生き残ったのは鬼になったから・・・
ではありますが、禰豆子はなぜ鬼の血に順応し、生き残ることができたのでしょう?
それは竈門家に代々継がれる「ヒノカミ神楽」に謎が隠されていると推測します。
アニメでは炭治郎と一緒に神楽を舞って遊んでいる幼少期のシーンがあるので・・・もしかしたら禰豆子は炭治郎と同じく神楽が舞えるのかもしれません!
神楽は新年の始まりに、雪の降り積もった山頂において一晩中舞って奉納することで、1年間の無病息災を祈るものだそう。
そして、実際炭治郎が神楽を用いての上弦の鬼との戦いでは、すぐ再生する上弦の鬼の体の欠損も時間を要するようになっていたことから、鬼の再生能力を阻害する力が宿っていることがわかる。
それらを総合して、神楽に深く関わっていた長女でもある禰豆子は鬼舞辻の血にも順応。
鬼にはなったものの、自我を保ち、自分の意思で人間を守り、鬼を倒すことができたのではないでしょうか。
そして、鬼舞辻も成し得なかった、太陽を克服することもできたということになりますね。
まとめ
竈門禰豆子はなぜ生き残ることができたのか?
- 鬼の血に順応できたから
- 自我が強かったから
- ヒノカミ神楽のおかげ
まだ帰らない炭治郎を一人にはできない…と最後、死ぬ間際に思ったのかもしれません。
長男が留守の時に弟妹を守れなくて自分を責めたかもしれません。
少なからず神様を信じるならば、神様が禰豆子を生かしたのかもしれません(ワニ先生はコレはなさそう…笑)。
兄に対する心配と申し訳なさを背負った禰豆子に神様がチャンスをくれたのかもしれません(・・・いやないよ、ワニ先生だから)。
補足
ジャンプ本誌、2020年14号にてついに「竈門一家を襲ったのは誰だったのか」「襲撃がどういうありさまだったのか」が判明しましたね。
ネタバレになるので言いませんが…やっぱり鬼舞辻はアホとしか…(笑)