みなさんはジャンプ主人公のラスボスと言われたら、誰を思い浮かべますか?
「ドラゴンボール」のフリーザ?
「シャーマンキング」の麻倉ハオ?
それとも「ジョジョの奇妙な冒険」のディオ?
ジャンプ作品には魅力的なキャラが多いですが、本作『鬼滅の刃』のラスボス・鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)は違います。
この鬼舞辻無惨は、超小物として知られています!
私も漫画・アニメを見て、「これは小物だな」と思わず笑ってしまいました。
ではなぜ読者にそう思われているのか?それを確証付けるエピソードをアニメ・単行本から抜粋しました。
これを読めば、鬼舞辻無惨がそういった印象になるのは自業自得だなと感じるはずです。
鬼舞辻無惨の自業自得エピソード①ついカッとなって・・・
人の世界に鬼がはびこり、その鬼は人を喰らい理不尽に命を奪っている。
その鬼を作りだしているのが鬼舞辻無惨。
しかし・・・。
そもそも鬼舞辻無惨は、最初は鬼ではなく人間だったのです。
鬼舞辻がなぜ最初の鬼になったのか
人間だったころは体が弱く、いつも体調を崩していました。
「あなたは20歳まで生きられない」と宣告された鬼舞辻無惨を哀れんだ善良な医者が、開発途中の新薬を投与。
どうにか改善しないかと。その医者は鬼舞辻無惨を思い、少しでも余命を延ばせないかと苦心していました。
それでも症状は悪化する一方。
そして、なんと鬼舞辻無惨はその現状に腹をたてて、背後から医者の頭を斧でかち割って殺してしまいます。
頭が無惨、鬼舞辻無惨
しかし、その薬の効果で徐々に回復し、さらには強靭な力も手に入れて鬼となります。
鬼となったことで昼間の行動が制限されることに屈辱を感じる鬼舞辻無惨は、千年もの間、薬の情報と日光を克服する可能性を探しています。
・・・うん、僕も気持ちは分かりますよ、体調が悪い時は余裕がないから周囲にあたりたくなりますよね。
でも殺すって短気すぎだと思いませんか?
しかも、日光を克服したい理由が、「昼間の行動が制限されることが屈辱だから」って・・・。
鬼になる前から、人として未熟な方だったんだなと感じられますね。
というか、斧で殺せるくらいには元気を取り戻してるじゃないですか!!
鬼舞辻無惨の自業自得エピソード②理不尽過ぎるパワハラ
(↑アニメ最終話のシーン。これから大虐殺が始まります)
鬼舞辻無惨は部下の言葉に耳を傾けません。
それが顕著に現れたのは、アニメでも描かれた下弦解体のシーンでしょう。
一般の鬼よりは強い階級の下弦を「役に立たないから」という理由で惨殺します。
まあね、仕事ができない部下を持つと大変ですよね。
でもさ、鬼が強くなるには
”人をたくさん食べる”か、
”無惨様の血を多めに分けてもらう”
しかないわけです。
活躍して欲しいなら血を分けたらいいと思いません?
でも鬼舞辻無惨は嫌なんです、役に立たない部下は嫌いなんです。
部下にも同じことを言った鬼がいました
「血を分けてくだされば、もっと活躍してみせます」とね。
それに対してなんて言ったと思います?
「どうして私がお前の命令きかなきゃいけないの?身の程わきまえろクズ」(意訳)ですよ。
うーん、もうどうしようもない……!そんなこと言ってたら、いつまでたっても状況変わらないのは自業自得ですよ。
鬼舞辻無惨の自業自得エピソード③鬼殺隊から逃げ回っている
(↑女装して部下にすごむ鬼舞辻…。なにこれ笑ってはいけないアレ?)
部下に過酷なノルマを強いている鬼舞辻無惨ですが、本人は決して表には出てきません。
普段は、人に化けて人間の世界に紛れ込んでいます。
妻と娘を連れた紳士になったり、子供に化け養子として生活したり、色気のある女性にも化けます。
それもこれも、鬼舞辻無惨にはトラウマがあるから。
過去に耳飾りをつけた鬼殺隊の男に追い込まれたことが原因で、鬼殺隊と遭遇しないようにしているのです。
さらに、鬼舞辻無惨は自分の情報が漏れないように、鬼に”呪い”をかけています。
鬼は”鬼舞辻無惨の名前・情報を口に出すだけで死んでしまう”という呪いです。
鬼に離反されない環境を作り、無理難題を押し付ける。
そして、自分は動かない。
部下を強化することも基本的に拒む。
作中キャラにも臆病者と言われてしまう。
自業自得だとは思いますが、なぜだか哀れに思えてしまうほどの小物っぷりです。
鬼舞辻無惨の自業自得エピソード④自分の否を認めない
(↑反論はゆるさないゾ☆)
極めつけはこれですね、鬼舞辻無惨は自分の否を絶対に認めません。
東京の浅草という人が闊歩する場所に平然と訪れ、案の定鬼殺隊に見つかったり(笑)
せっかくの隠れ蓑をテンション上がった勢いで台無しにしたり(苦笑)
さんざん墓穴を掘っています。
さらには、ようやく鬼殺隊のボス・お館様の居場所を見つけられて舞い上がったのか・・・
単身で本人の前に姿を表し、お館様の策略にハマって深手を負います(冷笑)
こういったことも意に介さず「私は何も間違えない」と平然と言ってしまう。
ボスがそんなんじゃ、部下の鬼たちがちゃんと働かないのも納得いきませんか?
例え鬼でも、尊敬する上司の元で働きたいと思いますよ。
それは人間も鬼も同じでしょう、なんて言ったって鬼は元人間ですからね。
まとめ
長々と鬼舞辻無惨について話しましたが、まとめると
- そもそもカッとなって医者を殺したことが悪い
- 苛立ちを部下にぶつけてしまう
- 自分は何もせずこっそり隠れている
- 自分の間違いは決して認めようとしない
こんな調子じゃ千年もの間、何も進展しないのは自業自得ですよ。
もっと部下を先導するか、あるいは強化させるかしたほうが確実に目的を達成しやすくなると思いますよね。
ただ、中身はダメでもかっこいい見た目・カリスマ性は持っています。
そんな鬼舞辻無惨がこれからどう戦ってくれるのか、かっこいいところも見せてくれるのか、期待しましょう!