煉獄さんに次いで活躍をみせる音柱・宇随天元…!
って。「随」じゃなくて「髄」ですね。よく間違われます(笑)。
アニメでは二十二話で初登場を果たし、口癖の「派手」を連呼していましたね。
「ならばオレが派手に首を切ってやろう」
(アニメ22話より引用)
「誰よりも派手な血しぶきを見せてやるぜ、もう派手派手だ」
(同上)
この短いセリフだけで四回も派手って言ってます……。
それに、頭の額当てが目に付きますよね、輝石ついてますし。
戦闘中邪魔にならないのか……。
変わった人ですが、性格は男気が強く情に厚い。
部下が弱気な時は鼓舞をするし、常に勝つことを考えて行動できる。
この記事ではそんな兄貴分な男、音柱・宇髄天元について紹介していきます。
音柱・宇髄天元と三人の嫁
鬼殺隊の柱の一人、音の呼吸を使う二刀流の剣士。
身長が198cmと非常に高く、がっちりとした筋肉と恵まれた体をもっています。
柱の中では岩柱・悲鳴嶼行冥に次いで腕っぷしが強いとのこと。
輝石をあしらった額当てをつけ、片目には何やら派手な化粧をしていますね。
二刀流に鎖、目につく額当てに化粧、とにかく見た目のインパクトが強いのも本人が派手好きだから。
口癖も「派手に」であり、地味なことは嫌い。
吉原遊廓に行く前、炭治郎たちに自分は「派手を司る神」と豪語するほど。
こういった要素から、読者からは”派手柱”と呼ばれています。
ちなみに、かなりのイケメン。
善逸が言ってましたが、化粧を落とすとさらに色男だとか。
忍の末裔
宇髄天元は忍の家系で生まれました。
兄妹は九人いたようですが、十五歳になるまでに十三人も死亡したらしい…。
その理由は・・・・一族が衰退していくことに焦りを感じた父親が、とにかく厳しい訓練を強いたからだそう。
子供が死ぬほどの訓練なんて考えられませんよねー。
しかし、その訓練に耐えて生き残ったのは二人、宇髄天元と一人の弟。
宇髄天元いわく、弟は父親の複写であり、父親と同じ考えと同じ言動をする人物。
その考えは鬼舞辻無惨と近く・・・・
「部下は駒、妻は跡継ぎを生むためなら死んでもいい、本人の意志は尊重しない、極めて無機質なもの」。
自分はそうなりたくないとの思いから、三人のくの一を連れて抜け忍として四人で行動していました。
”矛盾や葛藤を抱える物は愚かな弱者”と教育された彼にとって、その状況は苦しいものだったようで…。
幼いころ植え付けられた価値観は、なかなか変えられない。きっと自分の選択が正しいのか迷っていたんでしょう。
そこにお館様・産屋敷輝哉が、優しく声をかけ宇随天元を肯定してあげます。
だから、宇髄はお館様には心からの感謝と敬意をはらっています。
関連記事>>>産屋敷ボンバー/お館様の執念!ラスボスも驚く壮絶な最期とは!?
嫁が三人もいる……だと?
宇髄天元には嫁が三人もいます。
その三人は、優秀な女忍者のくの一。
産屋敷輝哉と接触する前から四人が一緒にいる描写があるため、昔からの付き合いなのでしょう。
夫が抜け忍になっても付いてくることから、お互いを愛し合っているかけがえのない存在ということが分かりますね。
しかし、いわばハーレムのような状況に嫉妬をしてしまうのは別問題。
しかも夫はイケメン、三人はタイプが違えどみな美人。
これに嫉妬をしない人はいない。
少なくとも善逸はキレたし、そのハーレムぶりに上弦の陸ですら怒った……!!!
宇髄の嫁①まきを
美人で高身長、さらにおっぱいが大きいという男の夢が形になったような女性。
性格は男前で根性強く、上弦の陸・堕姫に素性がバレるのが一番遅かったことからも、三人の中でも戦闘面では優秀な方だと考えられます。
特に、くの一として覚悟、夫への忠誠は厚く、堕姫の尋問にも口を割らずに最後まで抵抗してみせた。
また、伊之助により助けられた直後から堕姫の帯と戦闘に加わったことから、体力もかなりあると判断できますね。
個人的には、三人の中では次女の立ち位置だと思っており、弱気な須磨によく怒っている。
宇髄の嫁②須磨(すま)
美人で高身長、さらにおっぱいが大きいという男の夢が形になったような女性(二回目)。
性格はとても臆病で泣き虫。そのため男前なまきをに、いつも叱られては泣きわめいている。
くの一なのに戦闘は苦手らしく、まきをと同じく帯から脱出して戦闘に加わるが「あたし一番に死にそうですもん」と泣きわめいていた。
手の焼く末っ子感がハンパない、泣きわめいてばかりですし。
宇髄天元が自分の死を悟り、最後に言葉を残そうとするが、「死なないでくださぁぁい、天元様あ~~!!」と駄々をこねて、夫の最期の言葉をまったく話を聞こうとしなかった。
つまり、恋柱・甘露寺蜜璃と同様にシリアスをギャグに変える力を持つため、宇髄天元によってもある意味”命の恩人”かもしれない。
宇髄の嫁③雛鶴(ひなづる)
美人で高身長、さらにおっ(以下、省略)
まきを、須磨は可愛さを兼ね備えた美人だが、雛鶴は大人の美しさが全面に出ている。
騒いでるまきをと須磨を怒るでもなく、優しく注意をしているところが、姉妹の長女のように感じる。
「他人よりも自分の命を優先しろ」という宇髄天元の言葉に戸惑ったまきをが、雛鶴に相談をしていた描写が描かれていたため、やはり二人にとっては頼りになる姉のような存在なのかもしれません。
宇髄もやはり「柱」!その姿に煉獄さんの面影が…
炭治郎の窮地に駆けつけ、堕姫の頚を一撃で切り落とす!
・・・が、それにより兄の妓夫太郎が姿を現す。
圧倒的な強さをもつ妓夫太郎と連携して攻撃する堕姫に押されてしまう。
上弦の鬼の威圧感に炭治郎が弱気になっていると、宇髄天元は励ますように啖呵を切る。
「勝つぜ、俺たち鬼殺隊は」
(コミックス10巻、88話より引用)
「こいつら三人とも優秀な俺の”継子”だ」
(同上)
「逃げねぇ根性がある」
(同上)
「手足が千切れても喰らいつくぜ!」
(同上)
寄り添うのではなく、前に引っ張ってくれる優しさ。
その姿に煉獄さんの面影を重ねる炭治郎に、僕もグッときてしまいました。
自負の心が強さの源
彼は自分には才能がないと自覚をしていた。
圧倒的な力をもつ岩柱、刀を持って二ヶ月で柱になった霞柱。
本物の天才がそばにいるからこそ、自分だけの強さを見出して強くなったのでしょう。
だから、「お前は才能があるんだな」と上弦に言われた時も彼は慢心しない。
お前は世間知らずだ、世界には凄い奴らがウヨウヨしている、自分には才能がないから多くの人を守ってこれなかった。
そう上弦に言い放つ。
「煉獄のようにはできない」
炎柱・煉獄杏寿郎は無限夢列車でも死者を出さず、自分の命と引換えに上弦の参を一人で食い止めた。
それができる強さが自分にはない・・・そんな自分の弱さに憤りを感じているのでしょう。
そう考えると、妻三人を潜入捜査に出す前、彼が命の優先順位を決めていたことにも納得がいきます。
順位は、第一に妻、第二に堅気の人間、そして自分。
これは自分が守れる数には限界があると知っているからこその決断。
そして、自分の命を投げ捨てでも周りを守るという覚悟の表れだと捉えることができますね。
そんな彼でも、炭治郎たちを庇いながら上弦相手に善戦し、禰豆子の力のおかげとはいえ結果的には誰も死なずに守り切りました。
宇髄天元は、現実を受け止めてなお、それでも救える命は絶対に助けるという心の強さがあるといえるでしょう。
まとめ
嫁が三人もいる(しかも美人)ことを知った時は、「あ、こいつ好きになれないわ」と思いましたが(笑)、「吉原遊廓編」を読み終わった頃には、僕を四人目として迎え入れてほしいとさえ思ってしまう。
妻を守りたい、仲間も守りたい、鬼から一般人も守りたいし自分も死ねない。
でも全て叶えるには自分の力が足りない。
足りなくても、足掻いて足掻いて、全部救ってやろうと努力する。
見た目とは裏腹に、いかにも人間らしい性格をしています。
この戦いを機に柱を引退してしまいましたが、また”派手に”活躍してくれることを期待してます!
宇髄天元の関連記事