鬼滅の刃には多くの『師弟関係』が存在しますね。
例えば、炭治郎は育手・鱗滝左近次から剣術の基本と水の呼吸を学びました。
つまりこの二人も師弟関係ということです。
他にも、雷の呼吸を使う我妻善逸や炎柱・煉獄杏寿郎も育手により訓練を受けました。
また、本作には『継子』と呼ばれる、”柱が見込みのある人を個人的に育てる枠”というのもありますね。
この記事では、鬼滅の刃での『師弟関係』について紹介していきます。
炭治郎と鱗滝左近次
本作・鬼滅の刃において、鱗滝左近次の存在は欠かせませんね。
鬼殺隊に入隊する若手のための”育手”として、鱗滝左近次はこれまで多くの剣士を育ててきました。
その中には、炭治郎の兄弟子にも当たる冨岡義勇もいます。
鱗滝の見た目で特徴的なのは、水色のはんてんと赤い天狗の面(厄除の面)。
素顔はいまだ不明ですが、一体どんな顔をしているのか気になりますよね?
炭治郎との出会い
物語の序盤、家族が鬼舞辻無惨によって殺され、鬼となった妹・禰豆子を抱えた炭治郎。
冨岡義勇の紹介で狭霧山にいる鱗滝左近次の元へとやってきました。
そこで彼に最初に教わったことは、鬼を連れて生きていくことの覚悟と責任。
妹の禰豆子がもし人を喰ったなら・・・
- 妹を殺すこと
- 炭治郎は切腹
- ただし、そのような事態は絶対あってはいけない。
鱗滝左近次の言葉を受け覚悟を固めた炭治郎は、刀の使い方から身のこなし方といった剣士の初歩を教えてもらいます。
そして、最後の”岩を切る”という課題をクリアし、鬼殺隊入隊の試験へと向かいました。
現・水柱の冨岡義勇は継子
また、冨岡義勇も過去に鱗滝左近次から剣術を教わり、現在は水柱として重大な任務に就いています。
つまり、冨岡義勇が鱗滝左近次との正式な師弟関係に当たりますね。
姉を鬼によって失い、失意の底にいた彼を救ったのが鱗滝左近次であり、錆兎という親友でした。
関連記事
錆兎と真菰
鱗滝左近次に「岩を切れ」と言われた炭治郎は、ひとり修行の日々を送っていました。
しかしまったく切れない、切れないどころか刀が折れそうになる。
そんな日々に、炭治郎の心もまた折れそうになっていた。
そんな時、突如姿を現したのが、錆兎と真菰。
挫けそうになっていた炭治郎に、二人は厳しい指導を行った。
特に錆兎は実践訓練のみで、体で覚えろと言わんばかりに炭治郎を木刀でボコボコにしました。
彼は”男”であることにこだわりを持ち、弱く、鈍く、未熟なものは男ではないという考えを持つ。半年の修行を経てようやく錆兎に勝つと、錆兎は炭治郎を”男”と認め、真菰と姿を消した。
実は、この二人は元々孤児で、鱗滝左近次に拾われて剣士として育ちました。そのため、炭治郎と同様に水の呼吸の使い手であり、炭治郎の兄弟子に当たります。
我妻善逸と桑島慈悟郎
桑島慈悟郎は、女に騙され多額の借金を背負っている善逸を引き取り、雷の呼吸を伝授しようと修行させた育手です。
見た目は小柄で頬に傷跡があり、鬼との戦闘で片足を失っているため左足は義足。
厳しい修行からよく逃げる善逸を捕まえては、怒鳴ったり殴ったりするなどかなりしごいている様子。
しかし、それは善逸の素質を見抜いているがゆえであり、愛情の裏返しでもあります。
関連記事
じいちゃん大好きの善逸
善逸に「じいちゃんのこと好きだよ」と言われた時は、怒っている最中にも関わらず頬を染めるという可愛い部分も垣間見えました。
炭治郎と鱗滝左近次とは違った形で、二人は非常に仲が良いようですね。
善逸も文句こそ言いいますが、こんな自分を見捨てずに叱ってくれることに感謝をしており、期待に応えたいと強く思っている。その気持ちが強い分、自分の未熟さと将来への不安に怖がって逃亡してしまうのですが……。
関連記事
獪岳は善逸の兄弟子
善逸は壱ノ型しか使えないですが、善逸の兄弟子にあたる獪岳は逆に壱ノ型のみ使えない。
この獪岳という男は道場を抜け出し、あろうことか鬼となって善逸の前に姿を現します。
桑島慈悟郎は弟子から鬼を生んだ責任をとって腹を切り、善逸は独自に編み出した技で師範の仇を取りました。
煉獄杏寿郎と煉獄槇寿郎
代々、煉獄家は”炎の呼吸”を継承してきた由緒正しき家系。
当然、煉獄槇寿郎も炎柱となり活躍をしていました。
そして、息子の煉獄杏寿郎に手ほどきをしていたみたいですが、ある日突然に剣士を辞めてしまったみたいです。
同時に、指導も辞めてしまったそう。
そうなってから、煉獄杏寿郎は書物を読み、一人で柱になるまでの実力を身に着けたようです。
そこはさすが煉獄家の長男といったところですね。
関連記事
甘露寺蜜璃と煉獄杏寿郎
実は、甘露寺蜜璃はお館様と接触した後に、炎柱・煉獄杏寿郎の継子として炎の呼吸を学んでいたことが小説で明らかになりました。
甘露寺蜜璃は一般人の八倍の筋肉密度という特異体質のため、力技が強い炎の呼吸は相性が合うかもと判断されたのかもしれませんね。
しかし、原作を読んでいる方はご存知だと思いますが、彼女はとにかく癖が強い……!
動きは強くしなやかで、まるでバレエをしているかのよう。
加えて彼女の天然キャラだから、それは個性あふれる動きだったのでしょう。
そのため、彼女は独立してしまいます。
そして生まれたのが”恋の呼吸”。
炎からの恋。
いったいどうやったらそんな派生ができるのか謎ですが、甘露寺蜜璃に独自で呼吸を編み出せる才能があったということで納得しましょう。
栗花落カナヲと胡蝶しのぶ
栗花落カナヲは、胡蝶しのぶと姉・カナエによって人買いに強制連行されているところを保護された過去があります。
カナヲは幼い頃から柱と共に生活していたためか、少なくとも那田蜘蛛山編までは同期組(炭治郎たち)の中で最も実力がありました。
合同強化訓練の際に「私もっと師範と稽古がしたいです」というカナヲの言葉に、しのぶが頬を染めて喜ぶ描写もあるため、カナエという存在がいなくなっても二人の仲は非常に良いのでしょう。
不死川玄弥と悲鳴嶼行冥
風柱・不死川実弥の弟である不死川玄弥は、岩柱・悲鳴嶼行冥に弟子にしてもらっています。
最初は「才能がないから継子にしない」と断ったようですが、あることを理由に弟子にしてあげたみたいです。
その理由は、玄弥の特異体質にあります。
玄弥は鬼の体を食うことで、一時的に身体能力が上がります。
これは”全集中の呼吸”が使えないという欠点を補うための苦肉の策だったのでしょうが、この策が実現できるのは彼が特異体質だからみたいです。
「体の状態を診てもらえ」と蟲柱・胡蝶しのぶを紹介したのも悲鳴嶼行冥と言っていたので、師範は優しく、弟子は師範を尊敬しているいいコンビですね。
まとめ
鬼滅の刃の師弟関係をまとめると、下の表になります。
育手 |
継子・弟子 |
鱗滝左近次 | 冨岡義勇、竈門炭治郎、錆兎・真菰 |
桑島慈悟郎 | 我妻善逸、獪岳 |
煉獄槇寿郎 | 煉獄杏寿郎 |
煉獄杏寿郎 | 甘露寺蜜璃 |
胡蝶しのぶ | 栗花落カナヲ |
悲鳴嶼行冥 | 不死川玄弥 |
改めて『師弟関係』を整理してみると、炭治郎たち同期組は師範にお世話になって成長していることが分かりますね。
それぞれ付き合い方は違いますが、お互いに仲良くコミュニケーションをとっていてほっこりしました。
伊之助だけ我流ですが、彼の場合は周りにいる人から次々と盗んで成長しているので問題ないのでしょう。彼は技術だけでなく、人間性も日々学んでいることですしね。
いつか師弟同士で鬼と戦い、素晴らしい連携技とかも披露してくれるのでしょうか。合体技は一度は見てみたい……!!